△~triangle~

「私はもう……貴方に会う事はないと思っていた。私が貴方に会いに行く事も、そして貴方が私に会いに来る事も……絶対にないだろうって思っていた」

そう言って彼女は困った様に笑って、静かに僕を見つめる。

「僕も……そう思っていました」

小さく答え彼女と同じ様に笑みを返すと、彼女はグッと拳を握り締めた。
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