△~triangle~

「……は?」

状況がイマイチ理解出来ずに、パチパチと瞼を瞬かせて男を見つめた。

「具合はどう?」

目の前の男とは反対方向から別の声が聞こえ、ビクッと身を竦めた。

「熱とかはないよね?」

その声の主がそっと私の額に触れる。

恐る恐る視線を向けると……そこにも裸の男。

こちらの男は黒い髪に白い肌。

筋肉のあまり付いていない細みの体で、まるで女の子の様に可愛らしい顔をしている。
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