△~triangle~

「……ふたりぼっちになっちゃったね」

そう言ってそっとシロの頭を撫でると、シロはそれに答える様にそっと私の手に頭を摺り寄せた。

ゴロゴロと喉を鳴らすシロを撫でながら、窓ガラスに貼られた《メモ》を見つめる。

《いってきます》

それだけ書かれた二枚のメモ。

そんな短い彼等の言葉に、困った様に笑って肩を竦めた。

でもそれだけで……私には彼等の気持ちが分かった。
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