△~triangle~
二人は流石は兄弟というか、笑いのツボが似たり寄ったりの様で、それから暫くの間、事あるごとに『ディープ、ディープ』と笑いのネタにされた。
……そんなに可笑しい事ではないと思うけど。
そんな事を思いながらも、二人の態度に安堵していた。
……この二人にだけは嫌われたくない。
『ここ』を失えば……私に行く所なんてない。
出会ってたった一週間の二人に、私は異常なほど信頼を寄せていた。
……その理由は分からない。
でも、この『ワンルーム』は……とても優しかった。
……ただ……それだけ……