Hear Voice
いつも通り演奏が終わり
戻ろうとした途端
ドアが開いた
目は少し細めは
ぷっくりした唇
白い肌、染めたての髪
子犬みたいな男の子
がわたしの前に現れた
『あ、ごめんなさい。
綺麗な歌だからつい・』
『いいよ。別に
それにいつも聞いてたでしょ?』
『えっなんで知ってるの?』
『なんでってすごいから
っていうか入ってよ』
『えっ』
『ようこそ、井上光のコンサートに』
井上光。
それが君の名前。