Hear Voice
笑うと目がなくなる
だけどすごい可愛い笑顔
椅子を自分の椅子の隣に置いた
『お姫様、よければ特等席で聞いて』
『いいの?』
『もちろん、君は俺のお客様ですから』
私はそっと座った
そして綺麗な声でいつものように歌い初めた
横顔は楽しそうに歌っているのに
目からは涙が溢れていた
『光くん?』
『うん?お姫様お名前きいてませんでしたよね?』
『小島夢』
『夢かいい名前。
響きがきれいだね』
そんなふうに笑って何度かわたしの名前を囁いた