狼さんの恋人ごっこ。
プロローグ
「茉白、ここどうやるの?」
「茉白ー次の授業予習したぁ?」
「森瀬!明日の予算の話、どんなかんじ?!」
毎時間私は忙しい
勉強も生活も
何一つ崩さない、
そんな私だから
皆の頼りにされる。
なぜならわたしが
優等生を作ってるから。
だって嬉しいでしょ?!
クラスメイトからも先生からも
頼られて誉められる毎日
私は昔からこうだった
全部全部いい子にして
親からも期待されて
十分な学校にも入れてもらえた
そんな完璧な私にも、
「「苦手」」がひとつある。
「森瀬嬢〜、次の現社小テストあるって〜、また勝負するう〜?」