--測定不可能--
同じクラスの金子 裕也だ。
金子は、前にもかなりの回数測定している。
金子にとっては、測定なんてどうでもいいもので、ただ欲求を満たせればいいといった感じだ。
サラサラのロングヘアはどこか満に似ていて、クラスでは人気な彼だが、私は好きではなかった。
抱き方も、丁寧ではない。
「明日、いいよね?」
「いいよ…」
「今日はだめ?」
「もう、遅いから…」
「そんなこというなよ…」
金子が一歩私に近付く。
心臓がばくんと一回高鳴る。
「ねぇ?」
金子が私にくっついてきて、首元に息をふきかけた。
髪から香水の甘ったるい香りがする。
「ふあっ……」
くすぐったくて、声が出た。
金子はくすくす笑って、私の首筋に舌を這わせてくる。
気持ちわるい………
「っっ…ん………」
最後に金子は私に深いキスをすると、「明日ね」と言い残し、去っていった。
やだ。
汚い。
金子は汚い。