--測定不可能--
「測定してくれるんだって?恋愛力だかなんだか…」
「………うん。」
あぁ空君も…
「"なんでも"いいの?」
「…………うん。」
結局…
「じゃぁ………」
他の男子と同じか…
「これ、あげる。」
空くんが私に
小さな花束を差し出した。
ラベンダーだった。
いい香りだ。
けど、空君の目は笑わない。
「土曜日の午前11時、特別教室でまってるから。思いっきり綺麗にしてこい。」
空君はそれだけ言い残し、去っていった。
「空くん…………」