ケンカ+理解×大好き=友情
私の思いはミサキに通じず、彼女の怒りを煽(あお)るだけの結果に終わった。
「じゃあさ、例え話ね……。
ナルミにいま彼氏がいるとして、彼氏のことで悩んでるからって、男友達とラブホいく?
そうやってなぐさめてもらうの?」
「それはないな」
キッパリした口調で返した。
もし私がユナちゃんと同じ状況になったら、バッティングセンターで夜を明かすまでボールを打ち続けるか、ジムで1時間以上走って気分をサッパリさせようとするだろう。
いや、合わないと感じた時点で、その男とはサヨナラだな。
「でしょ!? ナルミも、ユナはおかしいって思うでしょ!?
あっちゃんだって、人の女奪った時点で論外!!」