ケンカ+理解×大好き=友情


30分後、駅前のファミレスであっちゃんと会った。

昨日、ミサキと一緒にあっちゃんがバイトしてるコンビニに遊びに行ったから久しぶりってわけでもないのに、あっちゃんとは長い間顔を合わせていなかったような懐かしさを感じてしまう。


先に店に着き窓際の席に座っていたあっちゃんは、来店した私に見えるように大きく手を振り「こっちこっち!」と、呼びかけてくる。

いつもと変わらないあっちゃんの穏やかな顔を目にして、ミサキから聞いたユナちゃんの話を忘れそうになるほどホッとした。


とっくに夕食の時間だというのに、気分的に食欲の湧かなかった私たちは、フライドポテトとドリンクバーだけを注文し、それを適当に口にしつつ話を進めた。

あっちゃんは肩を落とし、

「とうとう、みいちゃんに嫌われちゃったな……」

「ミサキも、冷静になれば分かってくれるよ……。

昼間、ユナちゃんと会ってたんだって?」

ユナちゃんとあっちゃんの間に起きたことを、ためらいがちに訊(き)いた。

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