ケンカ+理解×大好き=友情
ユナちゃんの元カレ·マナツが満足するだろう金額を用意できた私たち。
目を覚ましたあっちゃんは、何度も謝り、現金の入った封筒をマナツに渡しに行った。
私たちがキャバでバイトしている間、マナツは再びあっちゃんが働いてるコンビニに現れたらしく、彼らはその時に待ち合わせ場所と日時を決めたようだ。
「マナツ、引き下がってくれるかな?
うまくいくといいね。ユナちゃんとあっちゃん……」
「大丈夫だよ。あんだけお金渡すんだから」
あっちゃんがマナツに会いに行った後、
私とミサキはあっちゃん宅を出て、ファーストフード店にいた。
先行きが心配で気が気じゃない私とは正反対で、ミサキはケロッとしている。
「マナツはお金さえ受け取れば、もうユナには手出しできないでしょ。
そーゆう約束だし~」
ノンキにそう言い、ミサキは朝ごはんのハッシュドポテトを口にする。
「……だよね」
マナツの第一印象に好感が持てなかったせいか、私はなぜだかモヤモヤしていたけど、考えすぎも良くないよね。
マイナスに考えてたら、良くなるものも悪くなってしまうかもしれない。
あっちゃんも私たちも頑張ったんだから、と、良い展開になることを願った。