love game



胸が痛い。キシキシ痛む。今までこんなに痛んだことはなかったのに。


「お前とはいつでもラーメン食べに行けるからいいよな?」


『そうだね。次はあたしの約束優先だからね!』

あたしは今笑えてるだろうか。

いつもと変わらない表情をしているだろうか。


今の恋人も前と変わらないはず…。


すぐに、あたしの所に戻ってきますように。


そう思うあたしは最低なのかもしれない。

けどね、そう思わなきゃ頑張れないから。


「おぅ。次は一緒に行ってやっから。じゃあな、安田行くぞ」

「うん」


庵ちゃんの横にいる安田さんを見て少し羨ましく思った。


それと同時に、゙とらないで、そこはあたしの居場所なの゙って囁(ササヤ)く汚い自分もいてなんだか嫌になる。


大丈夫。今までと一緒だよ。

庵ちゃんは変わったりなんかしないもん。


そんなことをあたし自身に言い聞かせ、誰もいない廊下を歩くことにした。




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