love game
「…から…いつから好きなの?」
今のあたしすごくムキになってる…子供かよって、アハハ。
「まだ好きか分かんねーけど、話も合うし楽しいしいい子だしな」
それは安田さんのこと完全に女の子として見てんじゃない。
ねぇ…庵ちゃんはさ―…考えるのやめよっ。
「そっか、でも今日は…」
「庵くーん」
あたしの声と重なってこっちに駆け寄って来る方に自然と目がいってしまった。
「おっ安田。もういーのか?」
「うん、まったでしょ?ごめんね」
突然カレカノっぽい話を始めた二人。(ちゃんとカップルです)
「いやっ大丈夫だし」
優しく安田さんに話しかけないでよ…
今までとは何かが違う。そんな感じがしたんだ。
「ねっねぇ庵ちゃん、今から駅前のとこ行くんだよね?」
ねぇ庵ちゃん、
「ごめん、ひばり。今日は安田と帰るから」
そんな申し訳無さそうにしないで。
「…そっか、彼女だもんね」
庵ちゃんは女の子に本気になったりしない。
だって…今までだってそうだった…でも、
でも今回ばかりは何か納得いかない。
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