リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
明子の抵抗がないことに気をよくしたのか、牧野はもう片方の手で明子の胸の膨らみを楽しむように手を這わせる。
体の芯にぞわぞわとくる感触に、明子は眉間に皺を寄せて目を閉じて、息を詰めるようにして耐える。
目を閉じていても感じてしまう、明子を見つめている牧野の熱っぽい視線が、いっそう明子を煽って高めていくようだった。
-もう、いやです。いや。
牧野の胸にもたれるようにして、甘い吐息混じりでそう哀願する明子の眦に唇を寄せた牧野は、明子の足を撫でていた手に重ね置かれている明子の手を握り締めてきた。
そのまま、明子が熱から解放されるまで、牧野は明子の手を握りしめて待った。
やがて、ゆるゆると開いた明子の目を見つめて、牧野は笑った。
「怒ってねえよ。ホントに」
静かだけれど決して重苦しくない牧野の声に、明子はまだ少し熱を持って潤んだ目で牧野を見つめた。
「面倒なことして、ちゃんと言わなかった俺も悪い。さっさと好きだと言って、お前を捕まえなかったのは、俺だ」
だから、お前も変に引きずるなよ、笑い飛ばしてくれよと囁くように懇願する牧野に、明子は小さくこくんと頷いた。
「まあ、島野のやろうは、ぶっ飛ばすけどな」
あの顔をぼっこぼこにしてやると、けけけと楽しそうに笑う牧野に、明子はまだ少しばかりの戸惑いを滲ませながらも、島野からのメールのことを思い出して牧野に告げた。
「島野さんが、損害賠償請求されたって言ってきましたよ」
「なにを寄越すって?」
明子の言葉に対する牧野のその質問に、明子は首を傾げた。
体の芯にぞわぞわとくる感触に、明子は眉間に皺を寄せて目を閉じて、息を詰めるようにして耐える。
目を閉じていても感じてしまう、明子を見つめている牧野の熱っぽい視線が、いっそう明子を煽って高めていくようだった。
-もう、いやです。いや。
牧野の胸にもたれるようにして、甘い吐息混じりでそう哀願する明子の眦に唇を寄せた牧野は、明子の足を撫でていた手に重ね置かれている明子の手を握り締めてきた。
そのまま、明子が熱から解放されるまで、牧野は明子の手を握りしめて待った。
やがて、ゆるゆると開いた明子の目を見つめて、牧野は笑った。
「怒ってねえよ。ホントに」
静かだけれど決して重苦しくない牧野の声に、明子はまだ少し熱を持って潤んだ目で牧野を見つめた。
「面倒なことして、ちゃんと言わなかった俺も悪い。さっさと好きだと言って、お前を捕まえなかったのは、俺だ」
だから、お前も変に引きずるなよ、笑い飛ばしてくれよと囁くように懇願する牧野に、明子は小さくこくんと頷いた。
「まあ、島野のやろうは、ぶっ飛ばすけどな」
あの顔をぼっこぼこにしてやると、けけけと楽しそうに笑う牧野に、明子はまだ少しばかりの戸惑いを滲ませながらも、島野からのメールのことを思い出して牧野に告げた。
「島野さんが、損害賠償請求されたって言ってきましたよ」
「なにを寄越すって?」
明子の言葉に対する牧野のその質問に、明子は首を傾げた。