リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「とりあえず。各課で使っている現システムの調査や分析は、沼田くんが進めてるのよね?」
「はい。社員情報の統合は、確かにやっかいな感じですけど、マッチングキーをなんとか作れそうなので、なんとかなるかなと。そんな感じです」
「そう。じゃ、あとは、……現状調査で出てきた問題点を分類集計して、……重要課題を絞り込んで」
広げた手帳に、明子はこれからやるべきことを、次々と箇条書きで書き出していく。
タブレット端末や携帯電話などを使ってスケジュール等の管理をする社員も多いが、明子はスケジュール管理もToDoリストも何もかも、まずは手帳に書いていく。
それが、入社したころからの明子のやり方だった。
あれをやったら、これをやってと、片付けていく仕事を書き並べて、優先順番をつけていく。
そうすることで、頭の中も整理されていくような感覚だった。
手帳を睨みながら、ぶつぶつと独り言を続ける明子に、沼田が声をかけた。
「はい。社員情報の統合は、確かにやっかいな感じですけど、マッチングキーをなんとか作れそうなので、なんとかなるかなと。そんな感じです」
「そう。じゃ、あとは、……現状調査で出てきた問題点を分類集計して、……重要課題を絞り込んで」
広げた手帳に、明子はこれからやるべきことを、次々と箇条書きで書き出していく。
タブレット端末や携帯電話などを使ってスケジュール等の管理をする社員も多いが、明子はスケジュール管理もToDoリストも何もかも、まずは手帳に書いていく。
それが、入社したころからの明子のやり方だった。
あれをやったら、これをやってと、片付けていく仕事を書き並べて、優先順番をつけていく。
そうすることで、頭の中も整理されていくような感覚だった。
手帳を睨みながら、ぶつぶつと独り言を続ける明子に、沼田が声をかけた。