リスタート ~最後の恋を始めよう~ 【前編】
「……見たんですよね」
「だから、不可抗力だって」
「なんで、サイズまで判るんですかっ」
「バカ。手にとって見たわけじゃねえぞ」
そこまで変態じゃねえっと反論する牧野を、それでも明子は疑わしげな目で見た。
「だって」
「お前が言ったんだろ、俺のことおっぱい星人って。俺くらい年季の入ったおっぱい星人になれば、だいたい、服の上からでも見当つくんだよ」
まあ、最近はごまかしておっぱい多いから苦戦してるけどな。
悪びれることもなく、むしろあっけらかんと笑ってそんなことを言う男前なその顔に、明子は手を伸ばすと、思い切り、むぎゅっと頬を抓った。
「いてーって」
「天誅ですっ 女の敵メっ」
むぅっと怒った顔で牧野を上目遣いで睨んでいる明子に、牧野はただ笑うだけで、また宥めるように前髪をポンポンと叩いた。
「なんなら、俺の見せるか」
「見ませんよっ バカ」
なにを言ってるんですか、バカ、バカと、ますますむくれ顔で牧野を睨む明子に、バカは判ったから、もう、機嫌直してくれよと言い、牧野は手を差し出した。
明子の腕を取り、冷えるぞと言いながら、明子は引き立たせる。
仕方なく、明子は立ち上がったが、その頬はまだ盛大に膨らんだままだった。
「とりあえず、顔だけでも洗わせてくれね? さすがにな、カゴの中が気になって、中にいられなくてよ。風呂も入ってねえから、気持ち悪くてさ」
「……、シャワー、浴びますか?」
外泊セット、車に入ってましたよ?
牧野の車の後部座席にあったボストンバックを思い出した明子は、牧野のそう尋ねてみた。
「だから、不可抗力だって」
「なんで、サイズまで判るんですかっ」
「バカ。手にとって見たわけじゃねえぞ」
そこまで変態じゃねえっと反論する牧野を、それでも明子は疑わしげな目で見た。
「だって」
「お前が言ったんだろ、俺のことおっぱい星人って。俺くらい年季の入ったおっぱい星人になれば、だいたい、服の上からでも見当つくんだよ」
まあ、最近はごまかしておっぱい多いから苦戦してるけどな。
悪びれることもなく、むしろあっけらかんと笑ってそんなことを言う男前なその顔に、明子は手を伸ばすと、思い切り、むぎゅっと頬を抓った。
「いてーって」
「天誅ですっ 女の敵メっ」
むぅっと怒った顔で牧野を上目遣いで睨んでいる明子に、牧野はただ笑うだけで、また宥めるように前髪をポンポンと叩いた。
「なんなら、俺の見せるか」
「見ませんよっ バカ」
なにを言ってるんですか、バカ、バカと、ますますむくれ顔で牧野を睨む明子に、バカは判ったから、もう、機嫌直してくれよと言い、牧野は手を差し出した。
明子の腕を取り、冷えるぞと言いながら、明子は引き立たせる。
仕方なく、明子は立ち上がったが、その頬はまだ盛大に膨らんだままだった。
「とりあえず、顔だけでも洗わせてくれね? さすがにな、カゴの中が気になって、中にいられなくてよ。風呂も入ってねえから、気持ち悪くてさ」
「……、シャワー、浴びますか?」
外泊セット、車に入ってましたよ?
牧野の車の後部座席にあったボストンバックを思い出した明子は、牧野のそう尋ねてみた。