君と一緒なら
◇第一章
この感覚を、なにに例えようか。
寂しさ? 孤独? 空虚?
悲しみ? 怒り? 不安?
言葉にするには難しくて。
だけど一つだけ言えるのは、
私はいつも寒かったの。
そう、私の周りにはいつも冷たい風が吹いてた。
風は止まなくて、苦しかった。抜け出したかった。
そんな時、現れた君。
小さな温もりを、感じたの。
君と一緒なら、風は止むって思ってしまったの。