君と一緒なら
そんな彼の姿が、妙におかしくてなぜか笑いがこぼれる。

「あ、笑うなよ~。これでも急いで来たんだぜ?」

「はぃはぃ。いーよ、途中まで入れてあげる。」

私はそう言った。

「くそ~、補習で残ってたやつに言われたくねぇ。」

「んなっ!失礼な!補習なんかじゃないですっ!」

つい本気で言い返してしまったけれど、

「冗談!わりぃ。」

彼はそんなことを気にしなくて、さらっと流してくれた。
< 32 / 143 >

この作品をシェア

pagetop