君と一緒なら
「ちょっと、どこ行くの?」


そう聞いても答えない。


ずっと無言のまま歩く道。


歩いて、歩いて、やっと着いたみたい。


「はぁ~。」


ちょっと疲れた。


着いた場所は、私が今まで来たことのない所だった。


「あれ?ここ、どこ?」


私は聞いた。


「あ、ここは俺のお気に入りの場所。」


そぅ言った。


「まだあるんだ?お気に入りの場所。」


私は少し笑って言った。
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