君と一緒なら
そうしていると、いきなり抱きしめられた。

ふわっと、優しく。


それがとても温かくて、心地よい気がした。


まだ落ち着きを取り戻せない自分を


必死に落ち着かせようとして、


精一杯の声で聞いた。


「それ、本当?」


夢か現実か。


「本当だよ。嘘なんてついてない。

ずっと、好きだったんだ。」


その言葉を聞いて、


あぁ、これは現実だ。そう思った。


急に涙が溢れ出す。
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