君と一緒なら
「雪奈、大丈夫か?」


和弥のその言葉に、何も返事をできない私。


「って、おい、泣いてんのか?」


「えっ・・・」


自分でも泣いていたことに気が付いていなかった。


「悪い、先に行っちゃって。ごめんな?」


その言葉に余計涙があふれる。



うぅん 違うの


本当は嬉しかったんだ。


和弥が、私を守ってくれたこと、


そして、「俺の女」って言ってくれたこと。


それが ただただ嬉しかったんだよ。
< 79 / 143 >

この作品をシェア

pagetop