君と一緒なら
砂を触ってみると、とてもサラサラしていた。


私は持ってきた小さな瓶に砂を詰めた。


「なにやってんの?」


和弥が眩しい笑顔を向ける。


「ん?初デートの思い出。」


「初デートの記念?そっか。」


そぅ言って和弥は小さな瓶を取り出す。


「同じこと考えてるな。」


そぅ言って瓶に砂を詰めていた。

< 92 / 143 >

この作品をシェア

pagetop