キスはおとなの呼吸のように【完】
「カズちゃん。あんたは客に文句いうのか。こっちは金払って酒をのんでやっているんだ。店の売りあげに貢献してやってるんだよ。カズちゃんはただの店員だろ。いつからカズちゃんはそんなにえらくなったんだ」

酔っぱらいのいちゃもんは、めちゃくちゃだった。
カズトは言葉をかぶせた。

「べつにおれがのみにきてくれってたのんだわけじゃないよ。お客さんがのみたくて勝手にきてるんだろ。売りあげに貢献してくれるのはありがたいけど、営業のじゃまをするなら、あんたはもう客じゃない」

「てめーっ」

酔っぱらいはとことん頭にきたようだ。
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