キスはおとなの呼吸のように【完】
手をのばし、カズトのTシャツの胸ぐらをつかむ。
カウンターごしに、自分のほうへと引きよせる。

すぐにカズトは酔っぱらいの手首をうえからにぎった。

「いてててて……」

わたしには軽くにぎっただけに見えたが、酔っぱらいはおおげさに痛がった。
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