キスはおとなの呼吸のように【完】
「ごくろうさま」

兼田社長はやわらかだが高圧的にそういった。

「先日、お電話でももうしあげましたように……」

らちがあかないと思ったのだろう。
後方から大上先輩が援護射撃の声を発する。

それを兼田社長の声が制した。
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