キスはおとなの呼吸のように【完】
「四葉屋、絶対に落とすぞ」

そういいながら、すでに駅にむかって歩きはじめている。

こういう切りかえがすんなりできる先輩はさすがだと思った。

わたしもあわてて、あとに続く。

営業のスキルが低いどころか、精神的にもおさないわたしは、そんな先輩に必死になってついていくのがまだまだせいいっぱいだ。
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