キスはおとなの呼吸のように【完】
その点、大上先輩は精神的におとなで優秀な営業マンだった。

先輩だって本当はすごくくやしいはずなのに、そんなようすはおくびにもださない。
それぞれの営業先ではビジネスの話のあいまにちょっとした雑談なんかを混ぜたりして、ちいさな笑いをとっている。

わたしのへたくそな笑いとは大違い。
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