キスはおとなの呼吸のように【完】
「おのみものは」

席につくと同時に男性店員がたずねてくる。
なんというか、いそぎ足でことをすすめたがっている。

年の瀬だからだろうか。

誰も彼もが時間に追われているみたい。

お客さんを待たせないためといっても、これではいささかファストフードすぎる。
わたしたちは、とりあえずビールを注文した。
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