キスはおとなの呼吸のように【完】
どちらにしても、なんだかやはり気まずい空気で、わたしは消えてしまいたかった。
解散のタイミングを探していると、大上先輩がカズトにたずねる。

「カズトくんのお店、まだあいているんですか」

「え?」

ただの営業トークのはずなのに、なぜかがっつりくいついてしまった。
わたしもカズトも、ふたりそろってまぬけな声をあげてしまう。
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