キスはおとなの呼吸のように【完】
「それならば、これからすこし、よらせてもらっていいですか」

そのせりふにわたしは一瞬、絶句した。
解散だと思っていたのに、第二ラウンドがある。

これ以上の重い空気には耐えられそうにない。

だが大上先輩とわたしがこの足で三本酒店にいくというのは、考えようによっては悪い提案でもなかった。
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