キスはおとなの呼吸のように【完】
12.カズトのライバル~男どうしの探りあい
三十分後。
わたしたちは、三本酒店で三人顔をならべていた。

いったん店をクローズさせていたからだろうか。
こんなときにかぎって、ほかのお客はひとりもいない。
完全に三人きり。
帰宅ラッシュが終わったこの時間ではもう、これから新規の客がくることものぞめないだろう。
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