キスはおとなの呼吸のように【完】
そうならなかったのは、やはりふたりが精神的におとなだったからなのだろう。
それからしばらく大上先輩は、カズトにいろいろな問いを投げかけていた。
他愛もない雑談の延長のような日常会話。
その問いにカズトは店員の笑顔でこたえていた。
わたしは仲間はずれのようなかたちで、ふたりの輪からさっさとはずれた。
定位置になっているカウンターの端のハロゲンヒーターのまえに移動する。
ふたりの話を耳の端にききならが、缶のビールをちびちびのんだ。
それからしばらく大上先輩は、カズトにいろいろな問いを投げかけていた。
他愛もない雑談の延長のような日常会話。
その問いにカズトは店員の笑顔でこたえていた。
わたしは仲間はずれのようなかたちで、ふたりの輪からさっさとはずれた。
定位置になっているカウンターの端のハロゲンヒーターのまえに移動する。
ふたりの話を耳の端にききならが、缶のビールをちびちびのんだ。