キスはおとなの呼吸のように【完】
「大上さんに、袴田さん。毎日きていただいてごくろうさまだとは思いますが、あいにくこちらは、あなたたちのように時間をもてあましておりません。用事があるときは、こちらからご連絡をさしあげますので、本日はお引きとりください」

わたしたちの顔を見るやいなや、四葉屋のフロア全体にきこえるような声で、兼田社長はいやみをいう。
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