キスはおとなの呼吸のように【完】
まっすぐ歩くことさえできない大上先輩に肩を貸して引きずるように駅にむかった。
このまえの倉庫探しといい、酒びんの運搬といい、ここのところ重い荷物をかかえることがやたらとおおい。
数メートルの直線をなんとか歩いて駅のまえに到着した。
もともと住むためだけの街なので終電間近の時間でも、駅に駆けこむ人の姿はどこにもない。
改札の奥にのぞく電光掲示板はオレンジ色の文字で『本日最終』の文字を強調していた。
わたしは肩にかついだ大上先輩にむかっていった。
このまえの倉庫探しといい、酒びんの運搬といい、ここのところ重い荷物をかかえることがやたらとおおい。
数メートルの直線をなんとか歩いて駅のまえに到着した。
もともと住むためだけの街なので終電間近の時間でも、駅に駆けこむ人の姿はどこにもない。
改札の奥にのぞく電光掲示板はオレンジ色の文字で『本日最終』の文字を強調していた。
わたしは肩にかついだ大上先輩にむかっていった。