キスはおとなの呼吸のように【完】
「わかります。専用のデータベースをつくってもらっても、高いうえ、けっきょくは手でデータを打ちこまなければいけませんものね。だからといって既存のソフトで表をつくるのは効率的じゃない。わたしも、あちこちにペンで手書きをしていますよ」

大上先輩が兼田社長の名刺の裏に大量の書きこみをしていたことを思いだした。

先輩はさらに続ける。
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