キスはおとなの呼吸のように【完】
「付箋は今のようにとつぜんはがれてしまったら、もともとはさんであったページを探すのにひと苦労しますものね。そういう時間て、けっこうむだになってしまうものですから」

大上先輩は笑いをさそうが、兼田社長はくすりともしない。

もしかしたらステッカーのようなポストイットというものがどんなものなのか、ぴんときていないのかもしれない。
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