キスはおとなの呼吸のように【完】
「そのポストイットですが、油性マジックのほかに、プリンターでの排出も可能です」

わたしが思いついたアイデアは、まったく根拠のない、ただの可能性の話だ。
わたしのうしろで、大上先輩がきょとんとしているのが気配でわかった。

油性マジックでの書きこみが可能ならば、家庭用のインクジェットプリンターでの排出も可能だろう。

わたしは続けた。
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