キスはおとなの呼吸のように【完】
「大上さん?」
兼田社長にいわれて、わたしたちはようやくはっとした。
大上先輩は、びっくりしたような声で早口にいう。
「まだカタログには掲載していないのですが。最小は千枚から、この価格でやらせていただきます」
電卓をはじく音がうしろできこえる。
とっさだというのに、でたらめな数字をはじきだす。
このあたりは、さすが大上先輩だった。
兼田社長にいわれて、わたしたちはようやくはっとした。
大上先輩は、びっくりしたような声で早口にいう。
「まだカタログには掲載していないのですが。最小は千枚から、この価格でやらせていただきます」
電卓をはじく音がうしろできこえる。
とっさだというのに、でたらめな数字をはじきだす。
このあたりは、さすが大上先輩だった。