キスはおとなの呼吸のように【完】
「すみません」

「いや」

大上先輩はかぶりをふった。

「兼田さんに位置調整をきかれて、はっきりとこたえられなかったことが逆によかったのかもしれない」

逆という意味がまるでわからない。
わたしはきょとんとしてしまう。
< 288 / 380 >

この作品をシェア

pagetop