キスはおとなの呼吸のように【完】
「がちがちに固めた緻密な話よりも、きっとあれくらいざるのほうが、兼田社長にとっては想像力がかき立てられたんだろう」

なんというか、ほめられているのか、だめだしをくらっているのぜんぜんかわからない。

わたしはやはり、あいそ笑いをするだけだ。

わたしたちは電車をおりると改札を抜けて、クリスマスソングの流れる冬の商店街を歩いた。
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