キスはおとなの呼吸のように【完】
「まあ、防水性を重視したためボールペンでの書きこみはできないが、マジックインクでの書きこみなら通常どおりできるから、そのあたりも問題はないと思う。あとは、これをつかったときの感想がそろえば、した準備は完璧だ。これから売りこむまえに、自分たちでじっさいつかってみて、ようすを見よう。何枚か袴田にもわたしておくから、じっさいに自分でつかってみてレポートをまとめてくれ。いいな」

そういって付箋をうすくひとつかみ茶色い紙から抜いて、わたしにわたした。

わたしは思いのほか大声がでてしまう。
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