キスはおとなの呼吸のように【完】
「カズト、ごめん。すぐもどる」

わたしはどうしても気持ちがおさまらなかった。
お酒なんてほとんどはいってなかったのに、人まえでみっともないほど感情的になっている自分にわたし自身がおどろいた。

すぐもどる――

もう一度カズトにそういい残し、立ちのみスペースをあとにする。
大上先輩を追いかける。
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