キスはおとなの呼吸のように【完】
「袴田、忘れものはないな」
わたしはぐっと歯をくいしばって、うなずいた。
わたしたちは倉庫を抜けて一歩いっぽ慎重に階段をのぼった。
途中うしろをふり返ったが、掃除のいきとどいた階段には塵ひとつ落ちていなかった。
わたしはぐっと歯をくいしばって、うなずいた。
わたしたちは倉庫を抜けて一歩いっぽ慎重に階段をのぼった。
途中うしろをふり返ったが、掃除のいきとどいた階段には塵ひとつ落ちていなかった。