キスはおとなの呼吸のように【完】
たぶんカズトがききたいことは、大上先輩が泊まったあの夜の話だろう。
先輩はいれ違いで話ができなかったといっていたが、車のなかのカズトも朝の時間にやってきた先輩の姿に気づいていたとしても不思議ではない。
わたしたちが三本酒店でのんでいるあいだじゅうカウンターのむこうでむすっとしていたのも全部そのせいだ。
わたしが昨日顔をださなかったことや、今日も先輩とのこのこ立ちのみスペースにやってきて、いいわけひとつしなかったことが原因なのだということがわかった。
先輩はいれ違いで話ができなかったといっていたが、車のなかのカズトも朝の時間にやってきた先輩の姿に気づいていたとしても不思議ではない。
わたしたちが三本酒店でのんでいるあいだじゅうカウンターのむこうでむすっとしていたのも全部そのせいだ。
わたしが昨日顔をださなかったことや、今日も先輩とのこのこ立ちのみスペースにやってきて、いいわけひとつしなかったことが原因なのだということがわかった。