キスはおとなの呼吸のように【完】
カズトが元気になったとしても、こればかりはもうどうにもしようがなかった。
立ちあがりながらカズトがいう。
「ほうきとちりとり持ってきて、さっさと片づけちゃいましょう。いつまでも、こんなところにいたんじゃ、ふたりそろって風邪ひいちゃうから。そういう似たものどうしは、うれしくないでしょ」
いいの?
言葉にだしてきく代わりに、わたしはカズトの目を見つめる。
しゃがむわたしと、立つカズト。
階段にすれば数段ぶんの高低差でつながる視線。
こどもとおとなの目線といったら、少々無理があるのだろうか。
立ちあがりながらカズトがいう。
「ほうきとちりとり持ってきて、さっさと片づけちゃいましょう。いつまでも、こんなところにいたんじゃ、ふたりそろって風邪ひいちゃうから。そういう似たものどうしは、うれしくないでしょ」
いいの?
言葉にだしてきく代わりに、わたしはカズトの目を見つめる。
しゃがむわたしと、立つカズト。
階段にすれば数段ぶんの高低差でつながる視線。
こどもとおとなの目線といったら、少々無理があるのだろうか。