キスはおとなの呼吸のように【完】
酒屋の正面入口から90度回転した右側にはとなりの店とのあいだをあけて、軽トラック一台がぎりぎりとおれるくらいの道幅のほそい私道が短くのびている。

看板こそでていないが、そこにこの店の裏口があり、立ちのみスペースの入口になっている。

わたしはカーゴルームのなかの酒びんがぎっしり詰まったプラスチックケースを見ていった。
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