キスはおとなの呼吸のように【完】
わたしはヒーターのまえに陣どるとバーカウンターごしに、作業をしているカズトを眺めた。

プラスチックケースをダブルでかかえて、お店をでたりはいったり。
ふらつきながらのピストン運動。

おまけにカズトはなにもないところでいきなりつまずき、転びそうになっている。

「やっぱり……」
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