キスはおとなの呼吸のように【完】
「袴田。昨日の付箋、つかってみたか」
口いっぱいに弁当を頬ばった大上先輩がたずねてくる。
すでに弁当を半分近く平らげている。
「あっ、すみません」
シールのようなポストイットは昨日の今日でまだスーツのポケットにはいったままだ。
「まだ……」
わたしが口をひらきかけたとき、大上先輩のケータイが鳴った。
口いっぱいに弁当を頬ばった大上先輩がたずねてくる。
すでに弁当を半分近く平らげている。
「あっ、すみません」
シールのようなポストイットは昨日の今日でまだスーツのポケットにはいったままだ。
「まだ……」
わたしが口をひらきかけたとき、大上先輩のケータイが鳴った。