キスはおとなの呼吸のように【完】
「気にしないでください。おれはうれしいですよ。シオリはいつも自分の感情をおし殺したり、心に一枚ヴェールをかけているから、見ていてけっこう心配になったりするんです。いまだに好きっていってもらていないですしね」

そういってから先ほどのサラリーマンにワンカップをさしだし、お金を受けりもどってくる。

わたしは恥ずかしくなっていいわけをした。
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